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<title>【威風堂々】スピーチトレーナー高津和彦の政治家演説コラム</title>
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<description>スピーチトレーナー高津和彦が、実際にトレーニングを行った事例を含めて政治家の演説について解説します。</description>
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<title>政治家のオフレコジョーク</title>
<description>ある政治家の方の、スピーチトレーナーをした時の話。やや年配のその先生から、こんなことを聞きました。---------------------街頭演説じゃなくて、地元のパーティでのスピーチなんですがね。やっぱり、ここでしっかり後援会や支持者と心を通じ合わせて地盤固めをするのが大事なんですよ。スピーチで、互いの距離が縮まって親しみを感じてもらえるのが最善。だから、こう会場がどっと笑ってなごやかなムードになるような、ユーモアのある話をしたいわけです。ところが、今時は笑わせようと思っ..</description>
<dc:subject>政治家演説エピソード</dc:subject>
<dc:creator>高津和彦</dc:creator>
<dc:date>2013-08-03T20:00:00+09:00</dc:date>
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<br /><br />ある政治家の方の、スピーチトレーナーをした時の話。<br />やや年配のその先生から、こんなことを聞きました。<br /><br />---------------------<br />街頭演説じゃなくて、地元のパーティでのスピーチなんですがね。<br />やっぱり、ここでしっかり後援会や支持者と心を通じ合わせて地盤固めをするのが大事なんですよ。<br />スピーチで、互いの距離が縮まって親しみを感じてもらえるのが最善。<br />だから、こう会場がどっと笑ってなごやかなムードになるような、ユーモアのある話をしたいわけです。<br />ところが、今時は笑わせようと思ってオフレコのジョークを言うと、あっと言う間に誰かから漏れてインターネットで騒がれたりする。<br />難しい時代になったものです。<br />---------------------<br /><br />この先生が思うところの「オフレコのジョーク」というのがどんなものか、何となく想像がつきました。<br />一歩間違えると、ブログが炎上したりするような類のものでしょう。<br />なぜか政治家の先生というのは、内輪の人たちしかいない油断なのか、地元でポロリと「失言」をします。<br /><br />僕は、その先生に言いました。<br /><br />時代が難しいのでも、インターネットが悪いのでもありません。<br />先生の「ユーモア」が間違っています、と。<br /><br /><br />経験豊富な政治家に意見するのは、けっこうな覚悟がいります。<br />怒らせてしまったら、口コミで誰からも依頼が来なくなるかもしれません。<br />しかし、プロのスピーチトレーナーとしては放っておけない。<br /><br />先生、と僕は続けました。<br />人の口に戸は立てられない、と言うでしょう？<br />インターネットがあろうがなかろうが、大勢の方が聴いてらっしゃるのだから、全くのオフレコなんてないと思って下さい。<br />そもそも、オフレコでなければ困るような話なんて、ユーモアじゃありません。<br />一部の人が大笑いして、その一方で誰かが気を悪くするような話は、ちっともおもしろい話じゃないんです。<br />それはユーモアじゃなくて、共通の敵を作ることで連帯感を求めているだけ。<br />例えば、英国王室の方々はスピーチの中でよくジョークを言いますよね。<br />全国民・全世界の人が聴いていても全く困らないジョークで、聴衆を笑わせています。<br />本当のユーモアとは、ああいうのを言うんですよ。<br /><br /><br />先生は、怒りませんでした。<br />それどころか、急きょ「うまいジョークの作り方」をトレーニングすることに。<br /><br />その後のトレーニングが、最高に楽しかったことは言うまでもありません。<a name="more"></a>

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<title>女性たちは、政治家のココをチェックしている</title>
<description>以前、ある現職の政治家の方が個人レッスンを受けに来られました。事前カウンセリングで受講理由を訊いてみると、その先生自身は「自分は政治家としてすごく頑張っている」と思っているのに、どうもそういう印象を持たれていないようだ、それをどうにかしたい、とのこと。自分では「政治家として頑張っている」と思っているのに、なぜ「人からはそう思われていないらしい」と気が付いたのか、さらに尋ねてみたところ、どうやら秘書（女性）の方から指摘されたようです。その指摘に今ひとつ納得いかないものの、秘書の..</description>
<dc:subject>政治家演説エピソード</dc:subject>
<dc:creator>高津和彦</dc:creator>
<dc:date>2013-07-29T15:06:32+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<br /><br />以前、ある現職の政治家の方が個人レッスンを受けに来られました。<br />事前カウンセリングで受講理由を訊いてみると、その先生自身は「自分は政治家としてすごく頑張っている」と思っているのに、どうもそういう印象を持たれていないようだ、それをどうにかしたい、とのこと。<br /><br />自分では「政治家として頑張っている」と思っているのに、なぜ「人からはそう思われていないらしい」と気が付いたのか、さらに尋ねてみたところ、どうやら秘書（女性）の方から指摘されたようです。<br /><br />その指摘に今ひとつ納得いかないものの、秘書の方が僕のホームページを見つけて「先生、ここへ行って下さい！」と勧めたので、とにかく受講してみることにした、と。<br /><br /><br />「これはちょっと、荒療治が必要だな。」と僕は思いました。<br />見た目や話し方で損をしているのに、かけ離れたセルフイメージを持っていて損に気づけないことはよくあります。特に、政治という尊い仕事に日々粉骨砕身している真面目な男性に、自分の見た目を気にしない人が多い。<br /><br />それじゃあダメなんです。<br />人間は、直感的に第一印象で人を仕分けしています。<br /><br />１．話を聞きたい、と思う相手<br />２．まあ聞いてもいい、と思う相手<br />３．一応は聞くけど…と思う相手<br />４．聞く気にもならない、と思う相手<br /><br />大きく分けると、だいたいこの４通り。<br />３だと、悪い部分がクローズアップして受け取られます。<br />４では、ほぼ無関心です。<br />10点ビハインドでマウンドに登るようなものですから、ここから「お、意外といいこと言うじゃないの」と奇跡の大逆転を起こすのは、かなり難しい。<br /><br /><br />さて、それをわかっていただくために、事前にお写真とスピーチ動画をお借りして調査資料を作りました。<br />その現職の先生を知らない成人男女20名に、何歳に見えるか・何の職業か・どんな印象か等々をアンケートしたのです。（動画は職業がわからないよう一部分のみを見ていただきました）<br /><br />その結果…<br />年令は平均して実年齢より5歳高く見られ、職業を政治家と言い当てた人は1人だけでした。<br />そして、女性たちからの意見はこんな厳しいものでした。（一部抜粋）<br /><br />・営業のサラリーマン。中間管理職でパッとしないオジサン。<br />・自営業の店主。あんまり経営うまくいってなさそう。<br />・学校の先生。ふだんはジャージ姿でいるイメージ。<br />・弁護士？　スピーチはうまいが、清潔感がない。<br /><br />最後の意見に、すべてが集約されています。<br />営業・自営・教師・弁護士、とスピーチ力はある程度評価されているのに、「冴えない・締まりがない・清潔感がない」と思われているのです。<br />その政治家の方はきちんとスーツを着こなしているにもかかわらず、女性たちにはそう見えていません。<br /><br />アンケートにはさらに、「なぜ、そう感じたのか。どこからその印象を受けたと思いますか？」という設問も作ってありました。<br />その設問に、女性たちのほとんどが「髪の毛・ヘアスタイル」と書いていました。<br /><br />ボサボサと無造作なヘアスタイルが、女性にとても不評だったのです。<br />うちの女性スタッフにも訊いてみると、<br /><br />・毛ヅヤがないから、老けて見える。<br />・ヘアスタイルに気を遣っていない人は、清潔感がないように感じる。<br />・頭はパッと目につく場所なのに、気にしない人は仕事ができなさそう。<br /><br />と、これまた手厳しい意見。<br />女性たちは、男性の想像以上に頭髪から多くのイメージを受け取っているのです。<br /><br />１対１の個人レッスン当日、この結果を見た先生は大ショック。<br />２回目のレッスンまでに、僕のアドバイスと秘書の方の意見を取り入れて、爽やかにイメージチェンジをしました。<br />後日、秘書の方から、後援会の女性陣からとても好評で、受講して本当によかったというメールをいただきました。<br /><br />「男は見た目じゃない、中身で勝負だ！」が通用したのは昔のこと。<br />外見という予選を勝ち抜かなければ、中身を見てもらえるチャンスが消えてしまいます。<br /><br />僕の専門はスピーチトレーナーですが、発声・滑舌・話し方だけではなく、スピーチ全体の印象として外観のアドバイスも行っています。<br />日本の男性は、服や小物のセレクト・着こなし、そしてヘアスタイルで損をしているケースが非常に多く残念です。<br /><br />これを読んでいる男性の皆さん、今日からもっと鏡を気にしましょう！<br />自分のセンスに自信がなかったら、身近な女性たちの意見をどんどん取り入れて変身して下さい。<a name="more"></a>

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<title>「書き言葉」で街頭演説はやめよう</title>
<description>日本語は、とても豊かな表現ができる言語です。単に音を表す「表音文字（ひらがな・カタカナ）」と、意味を含んだ「表意文字（漢字）」を混ぜて使う、世界でも稀な特色があります。「書きことば」と「話しことば」に大きな違いがあることも、特徴のひとつです。日常で、「書きことば」のような話し方をする人は、まずいないでしょう。ところが、演説やスピーチでは、どちらかと言えば「書きことば」に近い話し方をしてしまいます。それは、演説やスピーチの内容を「書きことば」で考えてしまうからです。そして、その..</description>
<dc:subject>政治家演説エピソード</dc:subject>
<dc:creator>高津和彦</dc:creator>
<dc:date>2013-07-26T11:12:08+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<br /><br />日本語は、とても豊かな表現ができる言語です。<br />単に音を表す「表音文字（ひらがな・カタカナ）」と、意味を含んだ「表意文字（漢字）」を混ぜて使う、世界でも稀な特色があります。<br /><br />「書きことば」と「話しことば」に大きな違いがあることも、特徴のひとつです。<br />日常で、「書きことば」のような話し方をする人は、まずいないでしょう。<br /><br />ところが、演説やスピーチでは、どちらかと言えば「書きことば」に近い話し方をしてしまいます。<br />それは、演説やスピーチの内容を「書きことば」で考えてしまうからです。<br /><br />そして、その原稿を見ている（または暗記している）のは、あなた１人だけ。<br />聴衆は、音声のみ・しかも初めて、その演説を聞くのです。<br />そのことに対して、何か配慮していますか？<br /><br />前々回の「政治家ことば」にも通じる話ですが、政治家・政治家志望の方々は、とかく「難しい言葉」を使います。漢字が連続する熟語をたくさん使っている方が、頭がよく聞き手に尊敬される演説のように錯覚しています。<br />僕にスピーチトレーナーを依頼してきた人たちのほとんどがそうでした。<br /><br />これが、大きな落とし穴。<br /><br />ふだん使わない言葉は、耳に入ってから意味を理解するまで、時間が余分にかかります。<br />同音異義語がある言葉だと、いくつかの意味を思い浮かべ文脈から適切なものを選択する作業が脳内で行われ、さらに時間がかかります。<br /><br />つまり、あなたが言葉を発してから相手が理解するまでに、わずかながらタイムラグが生じるのです。<br />難しい熟語・同音意義語がある熟語を多用すると、聞き手は何度もこのタイムラグを味わいます。<br />これはそのまま、あなたと聴衆との「心の距離」として積み重なっていきます。<br /><br />また、あなた自身も日頃使わない言葉を頭に思い浮かべ、口に出すまでに、頭の中を遠回りして感情が言葉にのりにくい状態になっています。<br /><br />だから僕は、「伝わる演説・心に響く演説がしたいなら、原稿を書くな。箇条書きメモ程度にして、あとは自分自身の言葉で話せ」とよく言います。<br />もし、どうしても原稿が必要だと言うのなら、メモをもとにスピーチしたものを録音して、それを書き起こす方がずっといいものができあがります。<br /><br /><br />下の文を見て下さい。<br /><br /><br />・こかつがけねんされるかせきねんりょうをだいたいする、こうきゅうてきなエネルギーがかつぼうされている<br /><br /><br />漢字でないというだけで、読んで意味を理解するまで余分に時間がかかりませんか？<br />演説の聞き手も、これと同じことを味わっているのです。<br />しかも音声だけなのですから、もっと大変です。<br /><br />もし、これが…<br /><br /><br />・いつかなくなることがしんぱいされているせきゆにかわって、ずっとつかえるエネルギーがつよくもとめられている。<br /><br /><br />これなら、すぐにわかりますよね？<br /><br />政治家の演説、特に街頭演説では、どんなに素晴らしい理念を語っていても「聞き取れない」「意味がわからない」では、すぐに聴衆は立ち去ってしまいます。<br />それどころか、苛立ちや怒りを覚える人さえいるでしょう。<br /><br />聴衆に寄り添っていない言葉で、いくら「国民にやさしい政治」を語っても、有権者の心には届かないということを、政治家・政治家志望の方々は忘れないでいて下さい。<a name="more"></a>

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<title>演説中の無意味な動作は好感度を下げる</title>
<description>トレーニングを受けにこられたその方は、現役で首長を務めておられました。仮のお名前を、Ａ氏とします。Ａ氏は、話すのがうまい。かなり流暢にスピーチができる。ご自分の意見を伝えることには長けているのですが、時に予期せぬ反発に合うことが悩みでした。内容はちゃんと理解してもらえても、どうも信用してもらえない…それで、秘書や支持者の勧めもあってスピーチトレーナーを探し、僕のところを訪ねて来られたというわけです。まずは現状のスピーチを拝見して、すぐにわかりました。余計な「動き」が多すぎるの..</description>
<dc:subject>政治家演説エピソード</dc:subject>
<dc:creator>高津和彦</dc:creator>
<dc:date>2013-07-17T16:13:07+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<br /><br />トレーニングを受けにこられたその方は、現役で首長を務めておられました。<br />仮のお名前を、Ａ氏とします。<br /><br />Ａ氏は、話すのがうまい。かなり流暢にスピーチができる。<br />ご自分の意見を伝えることには長けているのですが、時に予期せぬ反発に合うことが悩みでした。<br />内容はちゃんと理解してもらえても、どうも信用してもらえない…<br />それで、秘書や支持者の勧めもあってスピーチトレーナーを探し、僕のところを訪ねて来られたというわけです。<br /><br />まずは現状のスピーチを拝見して、すぐにわかりました。<br />余計な「動き」が多すぎるのです。<br /><br />パブリックスピーチでは、身振り手振りは非常に重要。<br />しかし、内容と無関係な動きが多くなると、聴衆は「せわしない→落ち着きがない→信頼できない」と感じるのです。<br /><br />例えば。<br />あなたの手をぐっと握り、力強く「信じて下さい。」という相手と、<br />手足を無意味に動かしウロウロしながら「信じて下さい、信じて下さい！」と早口に言う相手と、<br />あなたなら、どちらを信頼しますか？<br /><br /><br />特にＡ氏の場合は、無意識に首を動かすクセがあり、そのせいで落ち着きなく見えていました。<br />トレーニングの最初に撮ったスピーチの動画を、その場ですぐに再生してＡ氏にお見せしながら、<br />改善すべき様々なポイントを指摘し、「まずは首の動きを止めることから始めましょう」と伝えました。<br /><br />ところが、首を意識するとそちらにばかり気がいって、スピーチに身が入りません。<br />そこで僕は、Ａ氏の頭に本を一冊のせました。<br />「これが首を振らないということなんだ」と自然に身体で理解！<br />そしてそのままの状態で、スピーチのトレーニングを続けました。<br /><br />その結果…<br />Ａ氏の無駄な動きは、格段に減ったのです。<br />姿勢もよく、どっしりと落ち着いて見えるようになりました。<br />話し方も、トレーニング前より少しゆったり間をとれるようになって、全体としてＡ氏の言葉に対する信頼感は格段にアップしました。<br /><br /><br />結果だけを見れば、Ａ氏の無意味な動作を減らしたのは、たった１冊の本。<br />それを頭にのせただけの、簡単なことです。<br /><br /><br />でも僕だからできること、それは<br /><br />１－どんな行動で悪い印象を与えるのか、その分析<br />２－それをどうすれば解消できるのか、その計画<br />３－どう実行すれば効を奏するのか、その訓練<br />４－完璧に解消されたかどうか、その確認<br /><br />自ら舞台や演台で演じ、人前で話す他者を観察し、長年スピーチの教育を実践してきたからできるのです。<br /><br />その人に「本をのせるトレーニング」が必要かつ有効なのか、<br />また本をのせながらどんなトレーニングをどこまでやるのか、といったことは<br />やはりスピーチトレーナーとしてプロフェッショナルでなければ判断できない領域なのです。<a name="more"></a>

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<title>「政治家らしい演説」の時代は終わった</title>
<description>「政治家演説コース」の個人レッスンを受けに来た、ある男性。政治家として長い経歴を持ち、立派な方でした。有権者が、自分よりも若く経験のない無名の候補を選んだことに、その男性は真剣に向き合おうとしていました。レッスンに来て、まずいつもどおりに演説してもらった。すぐに、僕は有権者の気持ちを理解した。その人の演説は、あまりにも「政治家らしい」ものだったのです。「～不徳といたすところでございます。」「有権者の皆様にお誓い申し上げます。」「何とぞ、皆様のご支援を切にお願いする次第でござい..</description>
<dc:subject>政治家演説エピソード</dc:subject>
<dc:creator>高津和彦</dc:creator>
<dc:date>2013-07-15T16:17:34+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<br /><br />「政治家演説コース」の個人レッスンを受けに来た、ある男性。<br /><br />政治家として長い経歴を持ち、立派な方でした。<br /><br />有権者が、自分よりも若く経験のない無名の候補を選んだことに、その男性は真剣に向き合おうとしていました。<br /><br />レッスンに来て、まずいつもどおりに演説してもらった。<br />すぐに、僕は有権者の気持ちを理解した。<br /><br />その人の演説は、あまりにも「政治家らしい」ものだったのです。<br /><br /><br />「～不徳といたすところでございます。」<br />「有権者の皆様にお誓い申し上げます。」<br />「何とぞ、皆様のご支援を切にお願いする次第でございます。」<br /><br />こういった「政治家ことば」を多用した、やや絶叫系の演説。<br /><br /><br />一般市民の感覚では、これは「前時代的な政治家」をイメージさせます。<br />汚職や癒着の多かった利権政治の臭いを感じてしまうのです。<br />演説でどんなにいいことを言っても「お誓い」されても、全く実行してくれなかった過去の政治家たちへの失望を思い出します。<br /><br /><br />街頭でこんな政治家らしい演説を聞くと、「ああ、またか」と素通りするか「うるさいな」と思う人がほとんどで、わざわざ足を止め耳を傾けてくれる 人はごく稀でしょう。<br /><br /><br />有権者が投票するのは、期待させてくれる人です。<br />政治家らしい演説は、立派どころか逆効果。<br />政治家も「わかりやすく」「自分の言葉で」伝える時代であり、それができない候補者は、できる候補者に勝てない時代なのです。<br /><br /><br />レッスンでは、政治家ことばを使わずにスピーチをする、実体を伴った言葉を選択するトレーニングを実行しました。<br />慣れないことに四苦八苦しておられましたが、だんだんとストレートに伝わる演説に変わっていきました。<br /><br />すると、不思議なことに彼の表情も生き生きとしてきたのです。<br />言葉を飾らず伝えようとすることで、自然と「熱意」がこもるようになりました。<br />言外にも、「政治を良くしたいんだ」というオーラのようなものが感じられるようになったのです。<br /><br /><br />「こんなことを変えたい」と言ってる当の本人が、これまでの演説の定型にとらわれていては説得力がありません。<br />とはいえ、政治家だから政治家らしくという思い込みから自由になるのは、なかなか難しいものです。<br />だからこそ、話し方の分析とトレーニングができるベストスピーカーの扉をたたかれるのでしょう。<a name="more"></a>

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